web2.0時代の本の著者と読者の関係
バフチンが、ある時期、作者と主人公の関係だけではなく、読者との関係も考えるべきだと指摘したそうだが、現代的なweb 2.0的な技術の中で、本の著者と読者の関係は明らかに変化しつつある。
知り合いがmixiで、ウェブ進化論へのコメントを書いたら、さっそく著者の梅田氏の足あとがついていたそうだ。
実際、以下の梅田氏のサイトで、彼自身で「ウェブ進化論」についてのコメントをSNSも含めて徹底的に調査しているという記事が載っていた。
引用されている村上春樹の記事も興味深い。
村上春樹
梅 田氏はblogを通して500名くらいの(熱心な)読者が見えると書いている。「ウェブ進化論」の場合は、出版前に、一部、blogなどで、記事が公開さ れ、すでに、blogネットワークの中ではよく知られていた。このようなことからこの著者は、blogは、アカデミーと一般の人々をつなぐものだとも書い ている。ただし、啓蒙ではなく、合意形成の場として。
もう一つ、著者と読者の関係を大きく変えているのは、言わずと知れたamazon。
いずれにしても本だけを出版するという時代は終わりつつある。ネットと連動させる、そういう時代だ。出版という営為もウェブという新しいテクノロジーのもとで大きく再編されつつある。 こうしたことは、新しいパースペクティブを持ったメディア論を要求している。
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